漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
60代 女性
昨年夏に卵巣癌により卵巣と子宮を摘出。
しかしその後、腹膜播種(卵巣からおなかの中を覆う”腹膜”に卵巣癌細胞がばらまかれたように広がる転移の一種)が見られ抗がん剤治療を開始。
4回目の抗がん剤を使用した辺りから、手足の痺れ、体の倦怠感、手先に力が入らない感覚が現れる。
抗がん剤の副作用もツラい為、自覚症状の緩和を目的にご相談に来られました。
病状は決して良好ではありませんでいたが、ご本人はとても前向きで穏やかな性格。
少しでもお役に立てればと思い、「痺れや麻痺」に使われる漢方処方を煎じ薬でご提案しました。
服薬を開始して一ヶ月半経過したころから、痺れの感覚が減っているとのご報告がありました。
以前は冷たい水に手をつけることが特にツラく、家事もできる限り避けていたようですが、洗い物をできるまで回復。
シャツのボタンもつかめるようになり、洋服を着るのに時間がかからなくなったと喜んで頂きました。
ただし、まだまだ症状は残っているようで、完治には至っていません。少しでづつでも生活の質を高め、ご本人様の生きる力につながればと思っています。
その後、一時症状が悪化してしまい完治には至りませんでした。今後の漢方相談に生かしていきたいと思います。
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